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週刊Neue Fahne

2013年05月27日号

仕事は常に状況への変化対応で磨かれる

 当然のことながら状況が変化したならば対応を変えなければならない。随分と前に「ゆでカエル」の法則が流行ったことがある。カエルを熱湯に放り込むと、ビックリして飛び跳ねて熱湯から出ようとする。
 しかし、カエルを鍋に水に入れ弱火でジワジワと暖めていった場合は、カエルは暑さに徐々に慣れて気持ちよくなり、やがては茹で上がってしまう。
 もちろん、擬似科学的な寓話なのだが、この「ゆでカエル」の現象とはどこの職場にも発生するものだ。

 仕事を「自分のコト」であると位置づけず、「指示されたからやる」という没主体的に取り組んでいるならば、何時しか「ゆでカエル」と同じ現象に陥る。つまり「指示されたコトを実行する」ということに安住し、しまいには居心地の良さを感じるということだ。会社組織では上席者から業務「指示」が発生られる。これを無視すれば「業務規律違反」になる。
 なぜならば上席者からの「指示」とは、すなわち業務命令を意味しているからだ。この点をわきまえず「できません」「やりたくありません」は通用しない。
 一方で与えられた「指示」なのだから、「いわれたとおりに実行すればよい」と思っていると、単なる「指示待ち人間」になってしまう。

 仕事は指示された通りにやればよいというものではない。もちろん会社組織ごとに確立されている業務マニュアルや変更が許されない規則が存在している。これらを無視してもよいという意味ではない。
 ところが、会社組織で仕事の経年に伴って、「上席者から当然指示がされるものである」という仕事の仕方に慣れてしまうものだ。そして時には、どうしても「上司のいうことには逆らえないから…」とか「トップはワンマンだから…」、あるいは「無意識につい…」というように、自分の頭で考えることなく、いわれたままにやってしまう傾向が生まれがちになる。これでは状況の変化に敏感に対応することはではない。つまり「ゆでカエル」現象と同じことになるということだ。

 会社組織に居心地の良さを感じて、平々凡々で過ぎていくとは、とりもなおさず下から茹でられていることに気づいていないということだ。
 ビジネスの現場では、指示をする上席者のみならず経営陣も含めて、予測できない外部環境の変化に常にさらされている。ビジネスとは常にこの変化に如何に対応して行くのか、という繰り返しである。
 この変化対応は一人ひとりに求められている。自分の頭で考えずに「どうしましょうか…」と繰り返していたのでは変化対応などできるはずもない。そして自分の仕事の質も磨くことはできない。

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