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週刊Neue Fahne

2014年04月07日号

“職場の環境づくり”は管理職の仕事

誰しも“快適な職場環境のもとで働きたい”と思うものだ。しかし、職場環境とは決してハード面のことだけではない。たとえば、一頃「社内バー」や「サロン」がもてはやされた時代もあった。こうした施設はそれを活用する社内の雰囲気が組織内に備わっていなければ意味をなさないことは自明の理だ。

 職場環境づくりとは何か。一言でいってしまえば企業組織で働く一人ひとりが“自分の行動が社会の一助になっている”との協働=貢献意欲を如何に醸し出すかだ。同時に一人ひとりが“仕事がおもしろい”と感じ、活性化している態勢を創るということだ。この活性化した職場を創り出すのが管理職の役割であるといっても過言ではない。
  管理職が留意すべき職場環境づくりとは、「部下に嫌われる」ことを恐れ、部下と友達づきあいをするという意味では決してない。こうした管理職は結局、部下から「バカ上司」扱いされるのが落ちだ。管理職の役割とは、部下の仕事や働き方を正しい方向に導くことである。そのためには管理職自らが会社組織における自らの働き方を常に見直し、部下の範となる姿勢を堅持することだ。

 管理職がもっとも自覚しておかなければならないことは、“部下は上司の発言に極めて敏感に反応する”ものであるということだ。とりわけ、管理的立場にある者の発するネガティブ発言は、職場環境を悪化させる。さらに部下からの信頼感をなくすだけではなく、部下から揶揄される存在に自分を落とし込むことになる。部下から信頼感をなくす代表的な発言は次のようなものだ。
・うちの会社は給料が安い!どうせ我が社は…!
・所詮会社の上層部は何を考えているのかわからない!
・その問題は自分にはわからないし、知らない!
・会社はコスト削減ばかりでケチくさい!
・他部門や他部署の連中はいいよなぁ〜!
・会社は現場の苦労をわかっていない!
・人手が足りずに毎日忙しい!
・周りの動きが鈍い!
・それは自分では判断できないので上に聞いてくれ!

  管理職のネガティブ発言は天に唾しているのと同じ。間違いなく部下から“会社の悪口をいう前に自分のパフォーマンスの悪さを自覚してほしいものだ”と思われる。百歩譲って仮に、この種のネガティブ発言を吐露したくなる状況が会社組織に存在しているとしても、部下の前で一旦発言してしまったならば、部下は即座に発言した管理職を信頼しなくなるものだ。
  管理職がおこなう「職場環境づくり」とは、ネガティブ発想を戒め自らがしっかりとした“役割意識”を確立することだ。部下が管理職に望むのは、会社状況に同調することではなく改善に向けた役割であることを忘れてはならない。

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