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週刊Neue Fahne

2015年07月27日号

管理職は“自からをマネジメント”して経営感覚を磨かなければならない

 管理職はトップと経営感覚を共有し、常に会社の方針と将来を反映した判断や行動を行っていかなければならない。何故ならば、管理職は経営者の分身でありトップと同様の経営感覚を身につけていなければ、的確な判断ができないからである。
 管理職は現在の自らの職位から発想するのではなく、常にワンランク上の立場に立った判断や行動をしなければならない。

 強靭な企業組織を構成する管理職には一つの共通した特徴がある。それは、自らの役割意識を明確にしているだけではなく、鋭い経営感覚を持っていることだ。また、会社の経営方針を明確に認識するとともに、会社の目標をわが物としている。
 さらに、自分の位置づけをしっかり認識していて、鋭い利益感覚やコスト意識を持って自らを律するだけではなく、部下に対してもこの感覚の保持を要求する。部下に対してこの点を要求しない管理職は、所詮自らがこの意識に立ち得ていないことになる。

 こうした管理職の姿勢は、決して「理想の管理職像」ではなく、すべての管理職に求められるものだ。そもそも管理職は自らに任された部門において、ヒト・モノ・カネ・情報の経営資源を駆使しながら、最小のコストで最大の成果を導き出す任務を負っている。この任務は経営者とまったく同じことである。管理職とは部門の経営者として、トップの分身として立ち振る舞うことを意味している。
 管理職が部門の経営者として経営感覚を身につけるためには、二つのことが重要である。
 第一は、自社の主要な経営数字を把握し、会社という内部環境についてトップと情報を共有して、“危機感”を受け止めることである。
 第二は、会社の外部環境の変化を読み取り「感覚」を身につけることである。経営者は常に時代の変化を読み取り、それに合わせて会社を変えようとするものだ。管理職は過去の経験則に捉われることなく「すでに始まっている未来」を読み取る感覚を磨き、変化を恐れず受け入れて部門を変革し続ける“勇気”を持たなければならない。

 経営感覚は日常業務の延長線上では身につけることはできない。そこで非日常的な自らの意識的行動が重要になる。日常的に「時代の変化をとらえる」という問題意識を堅持し、活字媒体やインターネットに接し、人的ネットワークなどを幅広く活用して感覚を研いでいくことが欠かせない。
 つまり、管理職は“自からをマネジメント”しながら、貢献できる場所に身を置き、自分自身を成長させていかなければならないということだ。もちろん、部下に対しても外部環境への変化を恐れず、敏感に変化を受け入れる意識を醸成させていかなければならない。
 管理職は、常に自己の働き方や仕事のやり方を見直すだけではなく、“前例に囚われることのない自らの実践”を部下に示していかなければならない。

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