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週刊Neue Fahne

2015年12月21日号

管理職は職場の「環境づくり」に配慮しなければならない

 会社の業績を決する基盤は職場の「環境づくり」にかかっている。「環境」とは、単に物理的なものではない。もちろん劣悪な就業現場を放置することは許されないが、管理職が最も重視しなければならない事柄は、組織体として改革・改善への取り組みに富み、一人ひとりの士気を高める活性化された「職場風土」の形成である。

 管理職は一人ひとりが自ら“仕事がおもしろい”と感じられ、活発な意見交換が行われる職場の雰囲気を設計する総責任者である。ただし、これは単なるムードメーカーとしての役割を意味するものではない。あくまでも、時には叱責を含む部下指導と適時適切な勤怠管理が前提となる。
 単に部下の行いを是認するだけの管理職は、部下からの信頼を得ることが出来ないばかりか、職場のガバナンスを崩壊させていくことにもつながることを自覚する必要がある。ガバナンスが乱れた職場組織は、烏合の衆と化して各自が全体性を考えることなく私利私欲が横行することにもなる。

 一般論になるが部下に限らず給与労働に従事する者は、“労働時間の切り売りをして給料をもらっている”と考える傾向がある。もちろん、この発想からは“仕事がおもしろい”などという意識は形成されない。単純化するならば仕事=苦役という意識が先行することになる。この意識を払拭するためには企業家精神を身につけるしかない。ところが“企業家精神は自然に形成されるものではない”という点を管理職は認識しなければならない。
 企業家精神が形成されていなければ、仕事に対する位置づけやモチベーションにも限度がある。従って、管理職が部下を率いていく場合には管理職自身が企業家精神を常に意識的に醸成することが第一義的に重要になる。

 活性化された「職場環境」がなければ一人ひとりに企業家精神も当然ながら形成されることはない。そこで管理職は職場環境づくりにおいて、自らの意識形成を含めて以下の事柄を常に反芻する必要がある。
・一人ひとりが自らやりとげた仕事が、組織のプラスになっているか
・一人ひとりに適切な仕事が間断なく与えられ、バランスがとれているか
・一人ひとりに他者への支援や協力を惜しまない協働意欲があるか
・一人ひとりの態度能力やビジネスマインドにバラツキがないか
・一人ひとりに危機意識と緊張感があり、規則が厳守されているか
・一人ひとりが他者の意見を尊重し多様な価値観を共有できていか
・一人ひとりが活き活きと発言し、意思の疎通が図られているか

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