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週刊Neue Fahne

2012年03月26日号

“これは何のためにやる仕事なのか”、まず仕事の「目的と意味」理解が大切

 会社での業務に限ったことではないが、仕事を着手する段階で一番大切なことは、最初にその仕事の「目的と意味」を理解することだ。たとえ、自分自身に与えられた仕事が最終目的に至る前段階の仕事であっても、自分自身で「最終目的」を知らなくて良いという理由にはならない。もし、このような姿勢でいるならば自分の仕事は常に他人から与えられた「作業の繰り返し」で終わってしまう。

 仕事ではGOAL(ゴール)の位置を知らずに走り出しては、いつまでたってもたどり着くことはできない。仕事に取りかかる前には、まず「目的」を明確化することが、成果を引き出すための最短ルートだ。もちろん、目的を明確化させるといっても、最終目的や求める成果が部門や部署によってバラバラでは手順も仕事のスピードにも違いが生じてしまう。会社での仕事は最初から最後まで一人で完結することはない。そこで、社内で仕事を依頼する立場も受ける側も、認識の違いがないように、曖昧な点を残さないようにすることが重要だ。
 同時に自分に与えられた仕事の目的と内容を確認した仕事のスタイルを取っていれば、仕事の過程で発生する様々な問題に関心を持つことができる。何よりも自分の果たす役割を認知することができ、自らの業務に対する“安心感”にもつながる。

 会社組織において上司や周囲から“任せて安心”と思われる社員は、自分自身で仕事の目的をハッキリと見定め、しっかり内容を理解している者のことだ。これは新たに取り組む仕事に限らず、日常のルーチンワーク(決まり切った仕事)であっても同じである。なぜその仕事をするのかを考えずに漠然と“処理”していては、新たな成果は生まれない。単なる作業の遂行をしているだけである。極端にいえばこうしたレベルの仕事は徐々に世の中から消えている。つまり、こうした仕事をしていては自らに成長をもたらさないということだ。
 
 仕事において抽象的で曖昧な「できるだけ頑張ります」などという精神論は禁物である。また、指示された仕事を「言われた仕事だから…」という態度で進めたりしてはならない。仕事の目的を自分自身で理解せずに進行させた場合には、結果的にやり直しを命ぜられることは明らかだ。
 会社組織での仕事では、かけたコストに見合った成果が求められる。過ぎ去った時間コストは取り戻しができない。仮に自分に与えられた指示や仕事に疑問点があれば、“何のためにやる仕事”なのかという点を自分自身で理解するように努める姿勢が必要だ。

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