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週刊Neue Fahne

2012年07月30日号

自らの仕事に「所有感」を持つ

 自分の出した成果やチームの成果が厳しく問われる時代になっている。しかし、ここで注意しなければならないのは、例え成功した場合であっても単に「良かった」で済ませてしまわないことだ。実は良い結果が出た場合にこそ「なぜ今回はうまくいったか」を検証していくことが、「成功体験」の蓄積につながっていく。
 ありがちなことだが、何気ない行動が「成功要因」となったりしているものだ。この「何気ない行動」をしっかり分析し、自分自身の不変的な行動パターンとしてことが重要だ。成功体験からの「学び」に勝るものはない。「何となくうまくいった」で済ませていては、単に「結果オーライ」の繰り返しとなり、組織的な「成功体験」を積んでいくことにはならない。

 例え一つ一つの小さな成功あっても「良かった!」の一言で済ませていると、偶然の産物になってしまう危険性がある。自分の仕事の全体プロセスを振り返りながら、「あの場面で採った、この行動が功を奏した」であるとか、「あのタイミングでの提案が成約に結び付いた」など、一つ一つの検証を行っていくことが重要だ。この検証行動が仕事全体の流れを、より合理的で効率的に捉えて展開していく基本ともなる。同時に自分自身の仕事の理解を深めていく。
 まして、仕事上で失敗経験をしたり、大きなミスを犯した場合には、同じ誤りを二度と切り返さないため、真剣に原因の究明を行なっていかなければならない。仕事上で失敗することが問題なのではない。問題となるのは同じ失敗を繰り返してしまうことだ。

 誰でも自らの責任に帰す失敗に対して叱責を受けると反省はするものだ。しかし、同じ失敗を犯してしまえば、先の反省はなんの意味もないということだ。こんなことを繰り返していては、「学習効果」の無い場当たり的な仕事をしていると周囲から疎んじられていく。失敗を反省するということは、その原因を自ら究明し、同じ失敗の結果を生み出してしまうような行動を戒めることだ。こうした行動姿勢を貫いていれば、失敗を犯すことも苦痛にはならない。
 自分の力量範囲でプロセス全体をコントロールすることが、「仕事の面白さ」に直結してひいてはモチベーションの向上にもなる。

 自分の仕事に対して「結果オーライ」の姿勢に終始していては、仕事の成果は蓄積されるものではない。結果がよければそれで良いという姿勢ではあまりにお粗末すぎる。仕事に対するモチベーションは、「自分のことだから…、自分の役割だから…」という「所有感」がなければ維持することはできないものだ。
「所有感」があるから自らの仕事や役割に対して結果を追求することができる。他人から与えた仕事をこなすことに終始していれば、自らのモチベーションを維持することもできない。

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