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週刊Neue Fahne

2012年08月13日号

疑問という「問題意識のアンテナ」を張り巡らす

 今日ではどこの企業でも社内に余剰人員を抱えている余裕はない。ギリギリの人員で業務展開を行っている。時にはいくつかの業務を兼任せざるを得ない状況にもなっている。こうした状況を前にして「忙しいのだから仕方がない…」「時間の余裕がない…」といってしまえばそれまでだ。
「忙しいから時間がない」思うのは誰しも同じだが、「忙しいから時間」の中でも色々なアイデアや発想を生み出しているひともいる。こういうたちは日常業務を忙しく展開しながらも常に頭の中で「問題意識」というアンテナを張り巡らしているからにほかならない。

 一日24時間は等しく万人に与えられている。仕事の時間以外にひとは、睡眠や休息、趣味や余暇に費やす時間が絶対に必要だ。この時間がなければ人間として再生産はできない。
では「考える時間」はどこにあるのか。必ずしも「机に向かう時間」が必要とは限らない。
誰しも次のような経験をしたことがあるはずだ。
・いつもの通勤ルートをいつもとは違った時間帯に歩くと、通勤時とは異なる人並みであることに気付いた。通勤時にはシャッターが下りていた店が、実は長蛇の列ができるほど人気のショップであることを知った。
・たまたま定期訪問する顧客先に早く着いたので、周囲を歩いてみると以前の街並みと違っていた。
・休日に自宅近くの公園を散策していると以前は少なかった子ども連れ家族が増えているのに気付いた。
 日常の業務の過程でも何気ないチョットしたやり方の違いで新たなヒントが生まれたりする。また、仕事以外でもいままでは気づかなかった公園や看板、風景、または「オヤッ、こんな所にこんな店が…」など、なにかしらの新しい発見があるものだ。
常に目に入ったものや現象に対して、「なぜだろう」という疑問を持って業務や生活を営むか否かである。

 日常の仕事を一所懸命に繰り返していることで、「知らず知らずのうちに自分の視野を小さくしているかもしれない」と自覚することも必要だ。要は時間的な余裕ではなく、自分の周りで「何が起こっているのか」という興味を持ち続けていることが重要ということだ。
「オヤッ、何で」という疑問。「なぜこんなところにこんなものがあるのだろう」という発見。「なぜ、ここにひとが集まるのだろう」という驚き。こうした疑問、発見、驚きの数が多いほど、頭脳は刺激を受けて柔軟になっていく。自分が目にする光景の中に、ビジネスのヒントだってあるものだ。
 
 自分に課せられている仕事を行っている最中でも、何も考えずに「時間で仕事をこなす」という姿勢は改めなければならない。常に自分の行っている仕事の意味を考え、「このやり方が最善なのか」という疑問をもって臨むことだ。
 自らの仕事を単なる「作業の繰り返し」に終始させてはならない。疑問は「多角的な視点」にも繋がり、新たな発見やアイデア、を見出していくことができる。

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