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週刊Neue Fahne

2014年04月21日号

自分自身の“強みを磨く”のが管理職

ドラッカーはたびたび“管理職は自分自身の強みを認識し、それを磨きながら己をその強みの上に築くことが、リーダーとして成長していくことになり、会社への貢献につながる”という趣旨のことを繰り返していた。
 ところが、人はなかなか自分の強みに目を向けることができないものだ。むしろ、弱みに目が向いてしまうものだ。特に周囲の目を気にして浮いてしまうことを嫌う人にとってはこの傾向が強い。周りから傲慢との誹りを受けたくないという心理も働くからなのかもしれない。

 しかし、組織において管理的立場の者は根底の思想として、「強みの上に己を築く」という意識を持ち続ける必要がある。同時にすべてのメンバーに対してもこの意識を浸透させていく努力を惜しんではならない。
  何がしかの強みのない者は、企業組織に雇われる資格が存在しないということでもある。そもそも“人は弱みではなく、その人の持っている何がしかの強みのゆえに雇われている”ということではないだろうか。
「私には何も取り柄もないが、一所懸命働きます」といくら強調したところで意味がないだろう。物事に対して一所懸命に取り組むのは当然のことであり、企業組織で働くということは、自分の何がしかの価値を提供することである。
  単純に定型業務にだけ従事するのであれば別だが、企業組織に対して利益貢献しなければならない立場を自覚するのであれば、自らの強みを磨かなければならない。とりわけ管理職は自らの強みを伸ばすことが成果をあげ、利益貢献をする近道になる。

 自分の強みを磨くとは、仕事を通してキャリアを積み重ねて自らを成長させていくことである。そして余人をもって代えられない存在に自らを高めることだ。最初の学歴や配属部門が問題なのではない。組織を束ね管理職としてリーダーシップを発揮する人とは、強みの上に自分自身をたたき上げた人のことだ。
  つまり、リーダーになる人とは、その人自身が“自らをリーダーとしてつくり上げていく人”ということだ。さらには絶えず自分を鍛えようとすることで、“成長し続ける人”ということだ。管理職は正にこの姿勢を貫き通さなければならない。

 管理職は、まず自分の強みはどこにあるのか、何を持って強みとしていくのかを認識することが重要となる。本来のキャリアの棚卸とは仕事を通して培ってきた「自分の強み」の検証でなければならない。とろが人は自分の強みになかなか気づかないものである。
  そこで、過去の自分の成功や失敗を総括的に振り返りながら、実績をあげるに至った経緯のなかから、自ら発揮することができたことを「強み」と位置付けることも一つの視点だ。
  ただし、自分の強みを築くとは継続的に真摯な学習姿勢が不可欠であることを忘れてはならない。

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