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週刊Neue Fahne

2011年07月11日号

常に新たな視点から自分の仕事を見直す

 人は過去の自分の経験・体験から自由になることはなかなかできないものだ。そこで、これまでの経験・体験とは異なることを実践することに非常に臆病になるものだ。それは過去の自分の成功や経験・体験を否定することになるからである。この傾向はその成功体験が大きければ尚更である。また、成功体験に限らず「慣習」からも逃れることは難しい。それは何処の職場の中にも、誰が始めたかは不明だが経験則として「なにげなく」繰り返し行われているルーチン業務が存在している。

 ドラッカーは「昨日を捨てよ!」と喝破する。それはいつまでも過去の成功や経験、慣習に固執していては、変化の激しい時代では、個人も組織も立ち行かなくなるからだ。戦後の日本では幾多の転換期があったが、3.11以降はこれまでの転換期とは質の違ったものとなると思われる。それは戦後の日本を牽引してきた「経済成長」という暗黙の前提が崩れた時期と期を一にしているからだ。今までは常に成長を前提にして「現状に満足した企業と個人に未来はない」という表現で自らを鼓舞することができたが、これからは「自らを変えなければ企業も個人にも未来どころか現在もない」という時代に入った。

 人も組織も昨日、今日と同じことを繰り返すことで安定と安心感を見出しがちだ。しかし、いくら自分たちが「前例」に従い、安定・安心して仕事をしていたとしても、他の視点からみれば、全く変化なく、同じことを繰り返しているだけに過ぎないと見えているかもしれない。
これからは、自分自身の仕事や会社に対して「居心地の良さ」を感じ始めたら、それは危険信号であるという感覚が必要になってくる。「いまのままでずっとやってきたし、それで不都合は無い」と思った途端に、自分の成長も組織の伸びも止まってしまう。現状に留まるということは後退しているのと同じことだ。
 とりわけ日常の業務では、それぞれその業務の合目的性を検証することが非常に難しい。自分が入社した時点から習慣的に行われている業務があるとする。それを担当している者は、「自分の仕事」として一所懸命に行っている。ところが、部外者から見たならば、「全く意味がない」と思われる業務かもしれない。当該の担当者にとっては、そんな疑問さえ持たない場合もある。あるいは、職場の慣習として毎回の会議のたびに長時間かけて作成される「資料」するが、実際にここ何年も会議で使用された事がない等々…。こうした職場の「怪奇現象」のような惰性的に行われているようなこともある。

 これからは現状の業務を常に「意味」と「目的」から捉え返して見直していくという視点が必要ということだ。当然その過程で自分自身の業務が「不必要である」という結果が出てくるかもしれない。しかし、自分が不必要であると錯覚するのではなく、新たな仕事の芽を探せばよいだけの話だ。いま行っている仕事の存在意味を鋭く問い直し、恐れることなく、現状の自分の仕事内容を他の視点から見直すこともリーダーシップの発揮に繋がる。

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