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週刊Neue Fahne

2011年08月08日号

「支援者」としての立ち振る舞いは、協働=貢献意欲の試金石

 組織として働くということは本人が意識しようがしまいが、一人ひとりの働きが有機的に結びついているものだ。従って、組織内で自分とは異なる仕事(業務)を展開しているひとも、組織としての共通目的に向けた働き=協働を行っている。
  協働という意識は「自分の担当」だけにとらわれず、自分から広く仕事を買ってでる、という「支援者」の立ち振る舞いが重要だ。つまり、協働とは自らの「貢献意欲」のあらわれでもある。

 組織での仕事は常にチームワークが要求される。たとえ自分の部門が一人であっても、他の部署や取引先との関係は存在している。従って自分自身の仕事は必ず誰かの仕事とつながっているものだ。自分自身に課せた目標の遂行に邁進し、多忙な日常業務の繰り返しを行っていると得てしてこの観点が欠落してくる。
  例えば生産ラインなどでは自分の工程の後には必ず次の工程が存在しているため、この道理はわかりやすい。しかし、個々の業務が細分化されて展開され、自分に単独の仕事が任されている場合には、チームワークという観点が忘れがちになるものだ。
 そこで、自分に与えられた仕事をこなしていれさえすれば「自分は役割を果たしている」と思いがちになるものだ。しかし、こうした発想で仕事を行っていては、職場やチームとしての成果をあげていくことはできない。
  会社組織での働きにおいては、あくまで組織全体にとって最適化したパフォーマンを発揮するために、自分の仕事を位置づけるということが重要となる。仮に自分一人のパフォーマンが高まったとしても、周りとの調和が取れていなければ、組織にとっての力にはならない。「全体の最適化にとって自分自身が一番いい仕事をする」という発想で行動することが重要となる。

  同時に自分の仕事を全体の中で位置づけるためには、自分自身が組織全体の動きを把握していなければならない。そこで指示された仕事、与えられた仕事だけではなく、自分から何かをやろうとすることが大切となってくる。つまり、周りの人びとに対しての「支援者」(メンター)の意識を持つということだ。
「支援者」(メンター)の本来の意味は、ある領域において知識、スキル、経験が豊富で成功体験を持ち、役割モデルを示しながら指導・助言などを行う人という意味だ。しかし、現時点で自分自身に優れたスキルや豊富な経験が備わっていなくても、「支援者」として振る舞う姿勢を持ち続けることが重要となる。

  仮に自分の果たすべき仕事が終了したが、同僚がまだ、仕事をしている場合に「自分の仕事は終わったから、関係ない」と考えて、さっさと帰るのか、「何か手伝うことはないか」と一声かけるのか。要は相手に援助の手を差し伸べるという、極めて単純な意識と行動を取れるか取られないかが、協働=貢献意欲の試金石にさえなる。

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