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週刊Neue Fahne

2019年07月08日号

管理職は偏狭な経験主義を払拭し変化を恐れてはならない

 管理職には「正しい行動」「よりよい行動」がますます求められるようになる。正しい行動の指針は、自からをマネジメントしあらゆる前例に囚われることなく、自己の働きに対するイノベーション(革新・刷新)を不断に展開するということだ。イノベーションとは、新しいアイディア、社会的意義のある新たな価値の創造、社会的に大きな変化をもたらす自発的なひとや組織、社会の革新という幅広い意味だ。
  自らの仕事もこの観点で進めていかなければならない。そこで自分の行動目標の中に「現状の否定」を設定しておく必要がある。もっとも「現状の否定」とは物事の善し悪しの区別をするなく「批判や否定」を繰り返すということではない。たとえ日常業務を遂行している場合であっても常にいままでのやり方を検証していくという姿勢が必要ということだ。

  前例や慣習は変更をしない方が効果的に機能している場合もある。しかし、変える必要性の有無を検討せず、前例や慣習をそのまま踏襲するのは単なる現状維持に過ぎない。「いままでと同じでいい」という意識で機械的に仕事を進めていては、自分自身が退化してしまうことを意味していると思わなければならない。何よりも思考の停止を意味することになる。いかなるときも自分の行動においては前例や慣習を疑い、「いまの現状」「いまの自分のやり方」を      否定する姿勢で臨む姿勢が求められる。
  周りを巻き込みながら革新・刷新に向けて具体的に実践していく場合には「前例や慣習」という大きな壁に跳ね返されるのが常だ。しかも、周囲からの「いまのままでよいのではないか」という声が優勢であることも確かだ。しかし、自ら変えていく勇気と努力はおのずと浸透し全体の利益に貢献していくことに繋がっていく。管理職が仕事で正しい成果をあげたければ自らが「変革者」たらねばならない。

  誰しも自分の行動を規制してしまう観念を持っているものだ。これは心の中にこり固まっていて、他人の意見や周りの状況によって変化せず、行動を規定する意識である。また、ある考え方に執着してしまい、合理的な判断をすることなく、ある事柄を固く真実だと信じてしまうという「思い込み」に陥る危険性がある。
 特に大きな成功を収めたひとが陥りやすいのが「成功体験」という固定観念だ。この「固定観念」に取りつかれてしまうと、たとえば、第三者から見て、明らかな間違や不合理と思えるような状態でも、その考えを訂正できなくなるものだ。仕舞には、どんなに説明や説得、間違いを指摘されても疎ましく思い始め、結果的に周囲から見放される。

「固定観念」にしろ「思い込み」にしろ、ビジネスや仕事の展開では、これほど危険なものはない。それは自己の絶対化につながり自分自身の考え方を拘束しり、行動をも規定したりすることになる。その結果、広い視野で見たり考えたりすることができず、型にはまった行動から離れられなくなるからだ。
「固定観念」に取りつかれていると、大きな変化時代にあって仕事を順調に進めていくことはできない。ひいては、仕事以外の自分の人生までもが、型にはまったつまらないものになってしまうものだ。「固定観念」や「思い込みは」は、成功者に限ったことではない。自分たちの日常業務のなかで日々発生する危険性があると自覚しておかなければならない。

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