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週刊Neue Fahne

2011年09月05日号

「組織依存」と「責任転嫁」は表裏一体の関係

 仕事や働き方を通した成長のありかたについて、常に深遠な主張し続けてきたのはP.F.ドラッカーだった。ドラッカーは働く者の成長の責任は、常に自分自身が負うものであり、全ては責任から始まるということを強調して、次のような言葉を残している。
「成功の鍵は責任である。自らに責任をもたせることである。あらゆることがそこから始まる。大事なものは、地位ではなく責任である。責任ある存在になるということは、真剣に仕事に取り組むということであり、仕事にふさわしく成長する必要を認識することである」と。

 組織への「依存意識」と物事への「責任転嫁」は表裏の関係ともいえる。単純化していえば組織への「依存意識」が強い者は、その反動として組織へ「責任転嫁」を行うものだ。責任とは自分の行為・行動を自分で自由に選択して、その結果として起ったこと全てに法的および道徳的な対応を行うことである。つまり自分自身が行う自由な行為・選択に伴い、それに応じた結果に対する責任は自分自身にあることは自明のことだ。
 ひとはそれぞれ、自らの「働き方」について自由である。その結果について最大の責任を持つのは本人であって会社組織ではない。とりわけ働きを通した自らの「成長」についての責任は、全て自分にあることを忘れてはならない。与えられた条件と環境の下で自らが最善の行動を行っている者は、組織に対して建設的な問題提起を行うことができる。
 しかし、自らの行為・行動を度外視して常に組織の問題をあげつらう者が組織に具申したところで通用しない。こうした意識を持ち続けなければ、事あるごとに「会社が○○だから…」という具合に責任転嫁に走ってしまうものだ。自らの成長に責任を持たず、責任転嫁に走る者は、おのずと自らの成長と止めてしまっているということだ。

 仕事上での失敗も同様だ。失敗を生じた原因の所在と自らの「責任」についても逃げてはならない。仕事での失敗は誰であれ、どんなときであれ必ずつきまとっている。仕事には常に「リスクがともなうものである」ということだ。リスクを回避する確実な手段は一つしかない。それは「何もしない」ということだ。自らの頭で考え自らの意思を持って仕事に取り組まず、ただ会社や上司の指示を唯唯諾諾といわれた通りに実行していれば、仮に問題が発生した場合にでも「私はいわれた事を実行しただけです」と回避することができる。

  これが会社組織に身を置いて仕事を行っていることになるのだろうか。こうした行動が仕事であると思っているのであれば、あまりに虚しいことだ。同時にこうした「働き方」を続けていては、自らの成長を疎外するばかりか、そもそも会社組織では「無用の長物」と化してくる。依存や責任転嫁からは、自己の成長もないし、失敗から学びとれる新たな成功の芽も摘み取ることになる。

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