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週刊Neue Fahne

2011年11月07日号

会社組織への貢献度合いを自らの働きの価値尺度とする

 個々人に職業選択の自由があるのは当然なことである。会社には入社を希望する者を選別し、自社に必要で貢献してくれる人材を選択して採用する。つまり「採用権限」がある。
 この関係は働く者は会社を選び、採用する会社もまた、働く者を選ぶという相互関係だ。会社は求職者が自社の求める職務能力を満たしているか否かを判断して採用する。従って、求職者が自らの意思で選んだ会社は、仕事を通した能力を発揮する最適のフィールドであるという自覚が必要だ。さらに言えば採用された会社組織でベストのパフォーマンスを発揮しない(=会社の期待に反する)のであれば、採用された会社において自らの存在価値がないということでもあるとの自覚も必要となってくる。これは個々人の人格とは全く関係のないことだ。
 
 この視点に立つならば、いま在籍している会社組織での働き方は、自分自身を伸ばしていくチャンスの「場」でもある。
 なぜなら、両者の合意のもとで仕事をしているからである。会社組織と働く側がお互いに合意して選んだからには、会社の期待に自ら応えていくという関係を創り出さなければならい。この関係は必ず自分自身のチャンスを広げてくれる。
 ところで、後ろ向きの発想で次のような言葉を吐く人がいる。
「不本意ながら入社した」
「給料のために仕方なく働いている」
「できればもっと条件が良い会社に入社したかった」
「頼まれて入社してのに…こんなはずではなかった」
こうした発想をしていては、自分の仕事は決して面白くならないし、仕事の先にある様々なチャンスも発見することはできない。まして、在職している会社組織への不満を吹聴するなどは論外で、「天に唾する」行為である。

「後ろ向き」の発想に陥った仕事ぶりほど損なことはない。いやいやながら働いていては、自分の貴重な人生の時間をムダにしているのと同じだ。自分で選んだ会社である。自分自身を思い切り試し、仕事でのキャリアを積む「覚悟」が必要ということだ。要は惜しまずに仕事に全力を発揮することが、自分自身を伸ばしていくことになる。
 一方で、会社は仕事に従事する一人ひとりの働き方、つまり貢献度合いに期待を持つのは当然で、組織を構成している一人ひとりが、いかに会社に貢献しているかという力量を計る。会社で必要としている人材か否かは、貢献度合いと意欲によって決まってくる。
 自分が単に与えられた仕事に精通するだけではなく、会社全体を見渡した仕事スタイルを堅持すれば、必ず次に自分を伸ばすフィールドが提供されるものだ。

「チャンスは努力する人にしか、訪れない」という言葉ほど、ビジネスの世界であてはまるものはない。仕事において「人並み以上」の努力を惜しまない者は、結果として自分自身をキャリアアップさせていく。仕事に対して厭わぬ努力を積み重ね、自分でチャンスをつかむ人材は、人生を楽しむ者でもある。

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