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週刊Neue Fahne

2011年10月31日号

旧態依然の意識を払拭し、自律した働きに徹する

 世界が単一市場となった時代は、経営環境が日々刻々と変化することを覚悟しなければならない。世界と無媒介に「日本流」を一方的に貫くことは不可能だ。変化対応は経営者に求められるだけではない。時代状況に合致して社員像も変化する。つまり、従来からの常識的と思われていた行動様式にすがりついていては取り残されてしまう。
 旧態依然とした「やり方」に固執していては、自分自身に居場所がなくなってしまう。もっといえば旧態依然とした意識の社員が存在していては、会社組織が社会からの「退出」を迫られるという危機感がなければならない。

 会社にこれまでの制度や施策のすべてが「旧態依然」というわけではない。創業時から踏襲している「良き風習」は、より一層磨きをかけていかなければならない。ただ、忘れてはならないのは、「良いもの」であってもそれを金科玉条に祭り上げ、日々磨きをかけることを怠ったならば、それはすぐに陳腐なものに転嫁してしまうということだ。よくいわれることだが創業時からの老舗の味は、時代によって微妙に変化させてきたからこそ、今も生き残っているものだ。
 働く意識も同様だ。これまで職場で多々見られていた意識に対して、自ら積極的に改善していく行動を自分自身で取っていくことが、何よりも重要となっている。

 働く上での意識改革は自分の存在を左右しているのだ。とりわけ次のような意識は即刻改めなければならない。こうした意識は社会全体が右肩上がりに成長し、あえて自分が行動せずに周りに同調しているだけで良かった時代には、多少は許されていたかもしれない。しかし、もはやこうした意識が微塵でもあれば会社組織それ自体が存続できないと思う必要がある。

・上意下達に慣れたマイナス意識
常に上からの意向に従っていれば安心という意識。この意識は自分が行動する段階で、常に「失敗したら…こまる」という思いが先行し、新たに課題にチャレンジできない。
・責任を常に転嫁して自己保身にはしる意識
 自らは行動せずに誰かが失敗した途端に「だからいったのに…」「そうなると思っていた…」という具合に評論家として立ち振る舞う。
・一般論の講釈や解釈で済ませる意識
実際の現場状況を無視して「本にこう書いてある」「誰かがこういっている」と自分の意見を持たずに他人の考えで周りを煙に巻いてしまう。
・「やっている振り」でお茶を濁す意識
行動を伴うことなく「できる振り」「やる振り」「やった振り」に終始する。

 働くとは誰かに頼っていれば安泰などというものではない。働くとは本来、自らの主体的行為であった。この観点を今一度思い起こすことだ。

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