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週刊Neue Fahne

2011年10月24日号

会社組織の「共通目的」を共有する

 会社での仕事に対して自分自身の「価値観」をしっかりと確立しておかなければならない。会社組織での仕事は苦役であってはならない。同時に自らの「価値観」に反する行動は、自分自身を卑下することに繋がるものだ。
また、いやいや行うような仕事は、自分の為にならないばかりか周囲に悪影響を及ぼすものだ。
 会社組織で働くことの意義や重要性を自分自身がしっかりと理解していくためには、自らが属している会社組織が社会にどう役に立っているかをいつも反芻することが重要だ。
・会社が社会から求められる行動に反したことを行
 つてはいないか。
・会社が提供する商品・サービスが社会に応え得る
 品質を維持しているのか。
・会社が自分に求める行動と、自分自身
 の行動規範が合致しているのか。
 以上のような視点で会社と自分の働きについて日常業務を通し て、常に意識しておくことが重要だ。

 こうした観点に立つならば、自らが属している会社組織に対する愚痴を常に繰り返す行為とは、会社組織への批判を意味するものではなく、実は自己の存在を否定していることと同じである。さらに会社組織への愚痴や不満が常に先行するということは、自らの「価値観」を持つことなく、会社組織に自らを仮託してしまう愚行であることを自覚しなければならない。
 従って愚痴からは何も生まれず、周りからは単に「組織にぶら下がり禄をはむだけの人間に見られている存在」であることを自己証明しているに過ぎないということだ。そして結果としては、会社組織への貢献意欲に欠けた者として認識されてしまう。
 会社組織を構成する一人ひとりは、たとえ第一義として自らの生活の為に働くとはいえ、単に給料のためだけに働いているのではないはずだ。
 もし、給料がすべて、お金がすべてというのであれば、全ての社会的悪行に目をつむってしまうことにもなる。会社組織に身を置き働くということは、お客様や取引先から喜ばれ感謝されるだけではなく、会社・上司・先輩、そして同僚から「認められる」「評価される」という存在になるという無形の報酬を得ることでもある。このことから自ら「仕事をしてよかった」という就労意識の実感が生まれてくるものだ。

 これは働く上で「手ごたえ」や「やりがい」と表現してもよい。これを体感するためには、自らと会社組織に存在している「共通の目的」を自らが共有することから始めなければならない。もし、会社組織の「共通の目的」に自分が馴染めないのであれば、自分の「価値観」と会社組織の「価値観」を徹底的に比較検討してみることだ。そして、どう考えても自分の「価値観」に会社の「価値観」が反しているとの結論に達したならば、それは自分のいるべき会社組織ではないということだ。自らの「価値観」に反するところに身を置くことほど不幸なことはない。これは「働くことはどういうことか」という根源的な自覚を持つということにもつながる。

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