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週刊Neue Fahne

2022年05月30日号

時代認識と自己マネジメント-6- 常にプラス思考を持ち続ける

今の時代に「勘と経験と度胸」などは通用しない。しかし、存外に職場の中にはこの種の根拠のない精神主義がいまも蔓延っている。最近ではこの種の事柄が「昭和的な仕事のやり方」と揶揄され始めている。この種の精神主義が幅を効かせていた時代も確かにあった。ただし、それは何も考えずとも単に体を動かしていれば、相応に成果が生まれたからだ。
  同時に根拠のない「楽観主義」も夢を見るのと同じようなものだ。日本社会の産業構造の変遷を踏まえずに“いつかまた成長する”などと思考するのは夢想に過ぎない。しかし、いつの時代にもプラス思考で仕事に臨み、日常の業務行動で否定的な言葉を使わない心がけが、仕事の上では大切であることに変わりはない。

  プラス思考で仕事に臨むうえで注意する事柄の一つに口癖がある。常日頃から自分に否定の言葉を使うクセがあるならば、それを戒める必要がある。否定的な言葉の発する口癖は、いつしか自分が関わる仕事に対して往々にして「ダメ」「できない」「わからない」という思い込みに陥り、自らの行動を委縮させていくことになる。否定的な言葉は自分のみならず、周りの人びとの意識を減退させてしまう元凶にもなる。
  こうした口癖は、実際に仕事上でも否定的な発想を繰り返すことになる。仕事上に限らないが、否定的な言葉は自分の行動の妨げになるものだ。何事においても初めての取り組みは「難しい」との思いが先行するのが常だ。確かにやったことのない事柄に対しては不安も付きまとう。しかし、この不安を抱きつつも「まずは、やってみる」という姿勢がなければ何も得ることができない。自らが「できる」状態をイメージして多少の障害にとらわれないことだ。

 仕事においてはまず自分の頭の中に、その仕事が成就した「GOALの状態」を思い描くことだ。そして、GOALのイメージを常に堅持して仕事を進めていく必要がある。仕事を始める段階で、いろいろな障害をイメージしては最初の一歩も踏み出せない。プラス思考で仕事に取り組んでいるならば、仮に途中で様々な問題が発生したとしても解決していく処方を思考することもできる。
 これは単に精神論ではない。GOALをイメージすることで、そこに向かうために必要な知識や職務能力などが見えてくるということだ。同時に自分の備わっている知識や能力の現状も正しく把握をすることができるようになる。仮に不足している知識や能力があれば、それを修得しなければならない課題も認識することができる。

  最初から万全な知識と能力を身につけていなければ、何もできないと考えてはならない。色々と考えてはみるが最終的に動き出さないのであれば、それは慎重なのではなく単に「石橋を叩いて壊す」といようなものであり、日和見的な思考を繰り返しているに過ぎない。一歩踏み出していくことで、基本的な仕事力を身につけることの重要性やチャレンジすることの重要性も理解できてくる。
  この過程では、自分と異なる価値観を持っている人に対しても敏感になることができる。「なぜ、自分とは異なる視点で物事を見るのか」「なぜ、このような問題にこだわるのか」など、自分とは異なる価値観に接することで自らが学ぶことの重要にも気づくことができる。そして自分の日常行動に対して常に「疑問」を持ち続けることが、今日明日の行動変化にもつながっていく。周りから何と言われようと常にプラス思考を持ち続け、先ずは一歩踏み出すことは自己を成長させ仕事の成果を高める源となる。

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