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週刊Neue Fahne

2011年12月26日号

自分の「強み」を磨くことを先決とする

 組織や個人が目標を達成するために意思決定を必要とする段階で用いられる分析手法として、組織や個人の強み (Strengths)、弱み (Weaknesses)、機会 (Opportunities)、脅威 (Threats) を評価する「SWOT分析」がある。つまり、組織や個人の内外の市場環境を監視・分析するわけだ。 
 自らの仕事上での成果をあげていこうと思ったら、この「SWOT分析」を用いて、先ず自分の「強み」をしっかりと理解することだ。仕事を成し遂げられる近道は、自分の「弱み」をなくすことではなく、「強み」を磨いていくことである。
 しかし、自分自身の「強み」は以外と理解していないものだ。反面で自分の「弱み」は比較的理解しやすい。そのため仕事をしていくうえで、自分の持っている「弱み」が他者と比較して「気がかり」になったりする。

 自らの内的モチベーションを高めていく最大の要素は、自分自身が目標を設定し、設定した目標に向けて自己の持てる「強み」を正しく発揮していくことだ。自分自身の「弱み」に囚われていると、仕事の姿勢に悪影響を与えてしまう。仕事上で自分には難しいと思われることに遭遇すると、どうしても他人の「強み」と自分の「弱み」を比較してしまいがちだ。そして、いつしかモチベーションの低下を招いてしまう。仕事に求められる基本は自律した働き方であり、あくまで自分の「強み」に焦点を当て「強み」を伸ばしていくことだ。
 心理学の世界では幼年期には既に性格が規定されてしまうともいう。従って成人になってから「性格」について、他人から色々いわれても自分自身で責任を取ることはできない。自分からはなかなか変えることはできない。自分の「弱み」も然りだ。よほどのことがなければ「弱み」を克服することはできないものだ。そこで、仕事を行っていくうえでは「弱み」を克服しようと考える前に自分の「強み」を徹底的に磨くことにエネルギーを傾注した方が得策だ。

 同僚や後輩も自分と同じに「強み」もあれば「弱み」もある。そして自分の「強み」よりも「弱み」に気が取られがちだ。こうした同僚や後輩に対して、いくら「弱み」を指摘したところで意味がない。「強み」を率直に評価してあげることだ。そして、本人に対してその「強み」を伸ばすように伝えていくことだ。こうした姿勢は「傷のなめ合い」などでは決してない。同僚や先輩からの一言が励みとなり、自信をつけていくことになる。
 自分自身の「強み」を磨き、他者の「強み」を真摯に評価する。仕事上の最大の資産は一人ひとりの「強み」の集積以外にはないのだ。自分の「強み」を磨き、同僚・後輩の「強み」を率直に認め、評価するという行動の定着は組織文化につながり、組織全体のモチベーションを高めていく。組織は構成員同士が互いを認め、支援するという関係が形成されたときに「強さ」を発揮するものだ。

■お知らせ■
2011年も余すところ数日となりました。毎週お届けしてきた『週刊ノイエ・ファーネ』は、2012年1月10日から発行いたします。皆様よいお年をお迎えください。

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