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週刊Neue Fahne

2012年02月20日号

与えられた条件の中で最大限の努力をする業務姿勢

 ビジネスの世界では企業規模の大小にかかわらず、それぞれ相応の制約された条件があるものだ。中小企業から見て大企業の条件を羨んでも意味のあることではない。大事なことは「与えられた条件」の下で、それらの条件を組み合わせ、自社(自分)の強みと弱みをしっかりと認識し、脅威を排除しながら機会を活かしていくかという方法を探すということだ。
 つまり、「いまある条件」と「置かれている環境」を前提とした仕事を展開し、いかにして最適の結果を生み出していくのかということだ。もちろん、「置かれている環境」に甘んじることなく、常に環境対応に注意を払うのは当然のことである。従って求められる業務姿勢とは、「なぜ、できないか」を口にするのではなく、常に「どうやったら、できるか」を考えるということだ。
同時、「与えられた条件」を見据えて仕事を展開するということは、個人の能力、会社組織としての能力の両面から「現在の力量」をしっかりと理解するということでもある。

 こうした業務姿勢を取らず、自ら目標を設定してそれに向かって努力しない者は、「できない理由」を自分以外に求めたがるものだ。つまり「会社が悪い」「上司の理解がない」「所詮は中小企業だから」という具合に、自分の能力や努力を棚上げして、与えられた条件の善し悪しだけを問題にしたがる。
いくら不平不満をいったところで、与えられた条件が変わるわけではない。上手くいかなかった原因や失敗を他人のせいにして、「自分は悪くない」と決め込んだところで、何も変わりはしない。
「できない理由を探すのではなく、できる理由をさがす」という姿勢を堅持していなければ、物事の成就はできない。確かにある事柄について「できない理由」をあげるならば、いくらでも出てくるだろう。「できない理由」とは、得てして自分が「やりたくない理由」づけをあげつらいがちなものだ。仕事を展開していく上で、「条件設定されない」などということはあり得ない。湯水のように予算があり、その仕事に精通した人材が揃っていて、しかも時間的な制約もない、などということはビジネスの世界では皆無だ。
 仕事でもっとも重要なのは「与えられた条件」の下で、最善を尽くし最適な結果を導きだしていくという姿勢を貫くということだ。つまり、決して「無いモノねだりをしてはならない」ということだ。

「与えられた条件」の中には、自分自身の職務能力も含まれる。自分の得手、不得手をしっかりと自覚することも職務能力の一つである。自分の手に余る課題であるにもかかわらず、自分ひとりで抱え込んで、最後には「できなかった理由」を列挙して自己満足したり、「できなかったけれども自分は頑張ったので、その点を評価してほしい」などと思うのは本末転倒である。目標の設定にあたって、出来もしない荒唐無稽の設定を繰り返しても意味がない。現在の自分の能力を自己認識し、至らぬ点の強化に努力することが重要だ。

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