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週刊Neue Fahne

2012年09月17日号

仕事を通した自分の「得手」「強み」の認識が成長の糧となる

 人間の持っているさまざまな能力は仕事を通してしか顕在化してくることはない。どんなに優れた潜在的な能力を持っている者であっても、それが社会に対して有益に発揮されることで、初めて顕在化してくるものだ。そのためにも自分自身の啓発が必要となってくる。
 同時に自己の啓発は単に自分一人の為のものではない。あくまで自己の啓発は自らが属している会社という組織をはじめ、属している組織の発展にとって重要な意味を持っている。ひとは組織の成果に向けて働く時に自らの水準を高める。

 誰でも自分の得手不得手にこだわり過ぎてしまう傾向がある。特に仕事では、不得手を理由にして尻込みしてしまいがちだ。日本には古くから「謙譲の美徳」という言葉があり、あたかも人を先に立てて、自分は出しゃばらないということが美しい行為であるかのような風潮がる。
 もちろん出来もしないことを「出来ます」などと自らを過大評価することは誤りだ。しかし、自分の得意とすること、自分の強みとすることをしっかりと誰もが自己認知する必要がある。さもなければ、新たな自分自身の成長の可能性を潰すことにもなってしまう。

 よく例に出されるのが技術畑の者だから、営業部門や管理部門の仕事に向いていない。あるいは口下手だから、営業畑の仕事に向いていない、といって自分で勝手に枠に閉じこもっていたが、いざやってみると思いのほか周りから高い評価を受けて、その部署を牽引している存在になっているケースもある。仕事では往々にしてこのようなことが起こるものだ。
 最初から「天職」など存在しているわけではなく、偶然的とも思える仕事との出会いが、そのひとを成長させその道のプロに育て上げていくものである。仕事とはこうした人間の成長の糧であるといってもよい。

「それは専門外です。自分にはできません」と敬遠して、自分の思い込みである得手・不得手にこだわっては、いつまでたっても、いまできていること以上の仕事はできるようにならない。自分にとって未知の分野と思っている仕事に触れることは、自分の能力や可能性を開花させるまたとないチャンスである、と捉えるべきなのだ。
 そのために今現在、自分に与えられている仕事の成果をいかにして生み出していくかということに集中する必要がある。こうした姿勢で仕事をおこなっていくと、自分の仕事のやり方の中に個性が生まれてくるものだ。この個性が自分自身の長所や強みとなって蓄積されてくる。得手不得手にこだわっていると、結局は自分自身に限界をつくってしまい、新たなフィールドを掴むチャンスを逃してしまうものだ。

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