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週刊Neue Fahne

2018年08月06日号

管理職は部下に“幻滅感”を抱かせてはならない

管理職は「部下から尊敬されたい」などと微塵も考えてはならない。また、無理をして部下を「焚きつけよう」などと思う必要もない。こんなことを考える以前に管理職が心得なければならないことは、たった一つである。それは部下との対応で“部下から幻滅されてはならない”ということだ。
  部下が上司に幻滅するということは、直接的に企業組織への幻滅につながる。巷間、短期間に退職する若手・新人が問題視されている。しかし、この問題には若手・新人が退職に至る経緯として「部下が上司に抱く幻滅感」という側面も看過できないということだ。

  管理職は“部下は上司のどのような行為・行動に幻滅し意欲を失うのか”という点に敏感である必要がある。部下が抱く「幻滅」の理由を理解せずに単純に奮起を促しても意味がない。まして、訳もなくお為ごかしの小手先でのおだてる行為などを繰り返しても部下には響かない。むしろ逆効果にさえなる。要は部下との適度な距離間を持った接し方が重要になる。
  管理職にとって忘れてならないことは、“部下は業務上において部下に過ぎない”ということだ。
つまり、一旦業務を離れたならば例え年齢差があったとしても一個人という関係である。業務以外では互いに個人対個人の関係に過ぎない。この関係を忘れて管理職が業務以外で部下に対して“先輩風”などを吹かせ始めると厄介なことになる。

  もちろん、“管理職は業務以外で部下と接する必要はない”ということではない。しかし、業務内と同じ接し方を業務外でも行っているならば、部下との関係はいつしか公私の区別があいまいになり、部下への配慮を失することにもなる。部下への配慮を失する者は、当然ながら部下に限らず周囲の者への配慮や思いやりができないということである。一言でいえば他者を慮ることができないということでもあり、ある意味で一人の人間としての価値観や人生観にも関係してくるものだ。
  もちろん管理職は業務上において部下に対して決して過保護である必要はない。むしろ、業務指導において、妥協や手抜きをしてはならない。管理職が往々にして部下に抱きがちなのは「前にも言っているのだから、理解しているはずだ」「知っているはずだから、できて当然だ」という意識を捨て去ることが重要である。

  どんなに業務上のパフォーマンスが高くとも倫理観にかけている者は、社会から駆逐される。個人のみならず組織体も同様である。コンプライアンス概念とは突き詰めるならば「社会を慮り、社会から誹りを受ける行為をしてはならない」ということである。実はこの種の行為・行動は部下からよく観察されているものである。
  管理職が部下と接するときに意識しなければならないことは、このコンプライアンス概念と同様でる。部下が抱く“上司への幻滅感”とは、ある意味で業務上において発生する事柄よりも、価値観や人生観に類する事柄にウエイトがあることも忘れてはならない。管理職は一人の個人としての力量を部下から測られているということでもある。

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